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街中あちこちで気ままに楽しめる
「旭ふれあい区民まつり」(2007年10月)


 旭区に10年以上住みながら、行ったことのなかった旭ふれあい区民まつり。会場は、一昨年までのこども自然公園を、昨年から鶴が峰駅周辺に移したようだ。第18回目となる2007年は10月28日の日曜日に開催され、妻と小二の娘と遊びに行くことにした。前日は台風で終日ひどい風雨だったが、当日は台風一過の好天となり、暑いほどだ。鶴ケ峰駅を下りると、さっそく案内ちらしを配っていた。


 まずは、ウォークラリーに参加することに。10〜11時が受付のところ11時近くになり、急いで行くと、すでに100人以上の人が並んでいた(写真上左)。台風の影響で開始を1時間遅らせたらしい。前日準備が十分にできなかったのだろう。関係者の方、本当にお疲れさまです。

 コースの中心は、帷子川親水緑道(かたびらがわしんすいりょくどう)。名前と場所は知っていたが、歩くのは初めて。緑に覆われ小川が流れ、とても気持ちがいい(上写真右)。近くにこんないいところがあったとは。緑道を抜けると、コースは帷子川沿いに。まもなく水門のようなものが見えてきた。何かと思い説明を探しすと、分水路事業の説明看板が見つかった(下写真左)。帷子川が増水したときに横浜港へとトンネルで水を逃がす仕組みだった。ちょっとした社会科見学気分になれる。ちなみに、後で聞いたのだが、親水緑道の小川は人工で、水は循環させているそうだ。

 3箇所のスタンプポイントは、それなりに距離があり、ゆっくりペースだったので、出発点に戻るまで、小一時間かかった。参加賞は、懐中電灯と横浜F・マリノスの定規キット。出発前、積んであるのを見ていたため、娘は、欲しかった懐中電灯を無事ゲットでき満足そう。どちらか片方かと思ったら、両方もらえラッキー!


 その後、フリーマーケット(写真上右)を冷やかしながら歩いて行くと、賑わっているちょっと広めの公園に出た。鶴ケ峰公園といい、遊具も多い。今回の本部もここに置かれ、ズーラシアや横浜開港150周年のPRブースなども出ていた。メインステージでは、鶴ケ峰地区町内会連合会鼓笛隊が演奏中(写真下左)。なんでも、少子化などのせいで隊員不足となり廃部寸前だったのが、昨年秋に見事復活したとのこと。横浜開港記念みなと祭の国際仮装行列のパレードには、28回連続で出場してきたというからすごい。

 公園を過ぎると、今度は、和太鼓の音が聞こえてきた。横浜商科大学高等学校の和太鼓クラブだ(写真下右)。和太鼓の演奏は、何回となく見たことがあるが、こんな若い人たちによるものは初めてである。なかなかうまい。そればかりか、はっきり言って“カッコイイ”の一言に尽きる。うらやましいほどだ。女生徒たちの黄色い声も飛んでいた。

 帰宅後、同校について調べてみたら、横浜第一商業学校が1966年に鶴見から旭区の白根に移転、1975年に鶴見跡地に横浜商科大学が開校し現校名となり現在に至っている。クラブ活動が盛んで、多くの分野で全国大会に出場しているようだ。


 和太鼓を見終わったらお腹が空いてきた。そばには模擬店が並んでおり、手作りのお寿司とおでんを買って腹ごしらえ。娘は、「おでん3個で150円」は、3個ともこんにゃくを選び、寿司はほとんど食べず、妻が買ってきた玉こんにゃくまでパクパク食べていた。ダイエット中でもあるまいに、我がこんにゃく娘は細いので、ちょっと心配である。

 お腹も落ち着いたところで、すぐ近くにあった精神障害者のための旭区地域活動支援拠点ほっとぽっとに立ち寄った。こどもコーナーでは、みんなダーツやヨーヨー釣りをしていた。ダーツを投げる位置は、自信をもってもらおうと、自分で決めていいとのこと。こうしたイベントにも、施設ならではの細やかな配慮が感じられた。ヨーヨー釣りも50円で釣り放題と格安。さらに、すぐに切れないように“こより”が太めにまかれており、娘は6個も釣り上げご満悦だった。


 その後、ヨーヨーをしながら水道道方向に出た。ちょうど、ほっとぽっと別館で、松井イチローのボサノバコンサートが始まる時間だったので、寄っていくことにした。彼は、毎年、横浜ジャズプロムナードに出演、私も、キリンビアビレッジで2回聴いたことがあり、結構気に入っている。本当は整理券が必要らしかったが、幸運にも受付で余っていた整理券がもらえ、ギリギリで滑り込めた(写真上左)。

 この別館は、個人宅を開放したもののようで、会場となる居間は20人余で一杯である。それだけに、友人宅でファミリーコンサートを聴くような、とてもアットホームな雰囲気だった。区長やサンハートの館長も見えていた。曲は、ブラジルからハワイに飛び、ヨーロッパに渡り、ふたたびブラジルに戻るというもの。ライブならではの充実した時間を堪能できた。娘はすぐに飽きてしまったが、幸い、別室でアクリル画教室をやっていたので、妻とそちらで虹色の絵を書いたりして、楽しめたようだ。

 別館を出た後は、商店街の駐車場会場に向かう。駐車場は模擬店で賑わっていたが、すぐ脇の鎧の渡し緑道には、竹細工教室(写真上右)や盲導犬展示などに加え、大道芸で盛り上がっていた。観客3人ずつに両側でロープを引かせ、その上に乗ってジャグリングを披露し喝采を浴びていた(写真下左)。芸のテクニックも然ることながら、観客を参加させ盛り上げるテクニックには、いつもながら関心する。成功した後、最後は協力者たちと手をつなぎ、万歳三唱で締めくくった(写真下右)。


 大道芸を見た後は、娘のお気に入りのズーラシアンブラスの演奏を聴こうとメインステージ方面に向かった。しかし、3人とも少し疲れてきて、演奏も遅れているようだったので、これで帰路につくことにした。が、途中コーヒー販売店の南蛮屋のそばを通ってしまったので、ちょっと一服。喫茶はないが、コーヒー豆を買えば試飲はできるのである。しゃれた食器など多数並んでおり、ここは、おまつりとはまた別の静かな時間が流れていた。

 区民まつりは、全10会場ほどあるなか、区役所方面の会場には行けなかったが、こうして街中に分散して開かれるイベントは、好きなルートを周遊しながら、人それぞれ気ままに楽しめるのがいい。主催は、旭ふれあい区民まつり実行委員会・旭区役所とある。内容からしても、商店街と自治会そして区役所と、地域の人たちが一体となって作り上げている感じがよく伝わってくる。街の再発見にもなるし、庶民的で親しみやすいイベントだ。来年も是非遊びに行こうと思う。

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